NPOと作る新しい公共

北海道新しい公共支援事業 「NPO等活動基盤強化事業」シンポジウムに参加!

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認定NPO法人・霧多布湿原トラスト代表 三膳時子理事長による説明風景
おはようございます。しもみち英明です。
今週の2日間、25日(月)と1日(金)に札幌で勉強会。昨日は、夕方から天気が荒れるとの役場課長の情報で速攻で洞爺湖町に帰宅。
洞爺湖町・伊達市・室蘭市の太平洋岸と違い、別世界の雪、雪、雪、大雪の札幌でした。
数年前まで、雪深い手稲区星置に住んでいた自分が想像できないくらい様々なことを経験している自分に、ただただ驚く日々です。

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基調講演は、田尻佳史氏(認定特定非営利活動日本NPOセンター 常務理事・事務局長)による ~徹底解説! NPOとつくる新しい公共~でした。
日本のNPO活動をリードする第一人者による解説でした。新しい公共の担い手としてNPO活動等の問題点を提示して課題解決に向けたヒントを考えるシンポジウムでした。
独居老人への配食サービスは、もともとNPO活動からスタートして行政サービスに移行している。
配食サービスでは、あえてお弁当の食べ残しをそのまま回収して独居老人の健康状態の情報を得て、次回以降の配食サービス、健康管理に注意しているとのこと。進化ししているNPO活動に驚きました。
NPOと協働する自治体も多いが、協働には変化がある。時間軸を考えながら対応することが大切であると言うコメントは含蓄があり納得。

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パネルディスカッションでは、石井春夫氏(北大公共政策大学教授、近江正隆氏(NPO法人・食の絆を育む会代表理事)、三膳時子(認定NPO法人・霧多布湿原トラスト代表 三膳時子理事長)、日浅尚子氏(北海道新聞営業統括本部センター長)の皆さんがパネラー。
NPO活動の伝える重要性について論じてました。自分たちの活動を知っているだろう、十分伝えているだろうと思っていても、世間は自分のまわりのことで精一杯だ。ほとんど知らないと思った方が良い。
世間の人は、“どうせ、好きなことをする人達同士で活動している。ちょっと変わった団体だよね。世の中のためになっているんだろうけど、愛好家の集まりだよね。”と思っているのが現状だとのコメントがありました。
だからこそ、活動の可視化、情報発信を丁寧にすることが大切だとアドバイスしていました。
自治体は、行政サービスのニーズを把握することが苦手である。北大の石井春夫教授は、いみじくも中央省庁、地方自治体においてコスト意識が希薄であると述べました。
また行政サービスは、スタートすると肥大化する傾向にある。事務分掌(いわゆる縄張り主義)以外の業務はしない、別な言葉で言えば縦割り主義、先例主義により見直しが遅れる。だからこそ見直しが必要であるとのこと。
最近の交付金・補助金の利用によって、NPOを安い価格で行政サービスの代替わりをさせるとの発言がありました。本来なら行政サービスを適正価格でさせるのが筋なのにとのこと。
ちなみに交付金と補助金の違いは、交付金は財政援助資金として「満額」出します。補助金は、文字通り補助する資金で「足りない分の金額」を出します。
パネラーの近江さん、三膳さん、日浅さんのコメントも参考になることを述べてました。地方自治体とNPOとの協働の重要性はますます高まります。
政権交代し自民党・公明党政権になりましたが、「新しい公共」という考えとシステムは、行政の取り組みである「公助」、民間の取り組み「共助」、個人の取り組み「自助」の3つの支えが変わりゆく市民生活の重要な礎になると思います。
「新しい公共」の理念、考えを朽ちることのないよう継続的に問題点を提起し、問題解決に取り組む姿勢を学びました。
主催した研究所のページです。CHECK IT OUT !
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北海道二十一世紀総合研究所
今日は、朝8時から真狩で「冬のネイチャーツアー~ガイドツアー体験~」に参加する予定でしたが、悪天候の予報で急遽、座学に変更。
これから、「ガイド技術~必要なスキルとポイント」、「実践に向けて」を勉強してきます。
良い1日を!   Have a nice day ( ‘ ‘ )/