議会研修前半

北海道町村議会議員研修がありました。初日は、議会行政視察で当別町を視察させていただきました。

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当別町を視察しました。当別町は、町内の送迎用バスと路線バスを一元化し、重複していた路線を統合、運行経費を抑制しながら、一般住民が利用できるバス路線網を提供するという、一挙両得なコミュニティバスを実現している先進地でした。

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当別町議会の高谷茂議長より心温まる歓迎のご挨拶を頂き、洞爺湖町議会議員14名、洞爺湖町職員5名が参加し、コミュニティバス運行の先進地当別町の「当別ふれあいバス」の概要をお聴きしました。各地からの視察があり、当町で61番目とのことでした。

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当別町の取組みは、メディアでも取り上げられており、2本の番組を見ました。その後、運行事業の経過、現状、課題などをレクチャーしていただきました。
当別町では、同じような時間帯に同じような路線を運行していたバスがあり、路線バス・福祉バスの対象者は、一般住民、医療機関等(北海道医療大学)送迎バスの対象者は、患者・学生、地域限定住民送迎バスの対象者は、限定住民(スウェーデンハウスという新興住宅地区)でした。
問題点として、重複している路線・それぞれで負担している経費・利用者が限定されているバスなどを一元化することで、路線・経費を一つにまとめてみんなが利用できるコミュニティバスとして平成18年4月から実証運行を開始したとのこと。平成22年12月より本格運行路線を確立した旨の説明がありました。

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取組みでは、一路線200円で、利用しやすいツーコイン。同じ路線ならどこまで乗っても200円。
乗り放題の応援券は、全路線・全便乗り放題の応援券があります。バスを住民に応援してもらう意味をこめての名前だそうです。
無料チケットも発行しているとのこと。医療大学と医療機関では無料チケットを配布し病院・学校利用者は無料でバスを利用できるとのこと。
「バスまつりの開催をしているのには、驚きました。また、バイオディーゼル燃料の取組みが行われ、使用済み天ぷら油を使った環境にやさしいバスの運行にも積極的に取り組んでいました。
バイオディーゼル燃料の作り方では、廃食油100リットルが約6時間の工程で95リットルの燃料が作られているとの事。BDF(バイオディーゼル燃料)の使用量の推移では、平成19年度は、44パーセントでしたが、昨年平成23年度では、73パーセントがバス運行に廃食用油によるBDF(バイオディーゼル燃料)が使われてるとの説明でした。
洞爺湖町では、生活路線維持事業として約1000万円。福祉バス管理事業約350万円、町内巡回バス運行事業に約640万円、小中学校スクールバス等運行事業に約2680万円などで合計4670万円の予算を本年度計上しました。大変大きな予算です。
町内の送迎用バスと路線バスの一元化、重複していた路線を統合、運行経費を抑制しながら、一般住民が利用できるバス路線網を提供するというコミュニティバスのコンセプトは大変参考になりました。町民と行政がともに町づくりに協力して育てていく姿に感動しました。
洞爺湖町でも何か取り入れることができればと考えながら当別町役場をあとにしました。コミュニティバスの導入はもとより、廃食用油を利用したBDF(バイオディーゼル燃料)の説明には驚きました。当別町の環境町づくりの取組みには感心することが多かったです。収穫の多い行政視察でした。