四国視察最終回
四国視察最終回のご報告。道後温泉旅館組合から道後温泉の現状をレクチャーしていただきました。
愛媛県松山城の天守閣からのショット。絵葉書のようです。標高132mの勝山山頂にあります。松山城は、姫路城・和歌山城と並ぶ名城です。
松山城主のマスコット「よしあきくん」です。松山城初代城主加藤嘉明が由来です。今日はお人形ですが、運が良ければきぐるみに会えるとのこと。
松山城と言えば、、、、正岡子規が「松山や秋より高き天守閣」と詠みました。松山城ロープウェイの駅前に正岡子規がおりました。
どこかで見たような正岡子規が、、、、、。
視察最終は、道後温泉です。「日本書紀」や「万葉集」に登場する古湯です。聖徳太子から歴代の偉人、皇族が訪れ、文豪夏目漱石の小説「坊ちゃん」の舞台です。現在のシンボルは、明治期に建てられた木造三層楼の道後温泉本館です。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の油屋(お風呂屋さん)のモデルとなったと言われる場所です。
最終日前日、宮崎光彦宝壮ホテル社長(道後温泉旅館組合副理事長)を講師に道後温泉の現況をレクチャーしていただきました。
道後温泉の宿泊数、入浴数をご説明していただきました。
景観整備の取組みで屋外広告物の自主撤去の事例を説明して頂きました。
ローソンのイメージカラーであるブルーが周囲の建物に合わせて褐色、ブラウンになってました。驚きでした。
宮崎副理事長は、観光まちづくりを交流人口拡大の視点からも話しました。
街に対する誇りと危機感の共有が大切である。まちづくりへ地域全体での取り組み強化は、各施設の商品価値向上+地域の魅力(時間と空間)づくりだ。「送客」から「創客」への意識と自助努力が必要だ。旅館は、街の一員として地域密着、地元に愛される努力をし「競争」から「共創」への意識改革が必要だ。そのためには、夢・目標・構想力・人間力・ネットワークを活かす力が必要だ。
関係機関とのアライアンスとして、行政との連携・まちづくり支援事業・大学との連携などに言及していました。また、「日常の人の営みを魅力化することが、人の心を動かす魅力的な景観作りである。」ことを認識し、おもてなしの“気持ち”を“かたち”に表現することが大切だと述べました。
宮崎光彦社長さんは、国税庁から愛媛県庁の職員を経て3代目社長に就任した異色の経営者です。宮崎さんは、愛媛大学・松山大学で「観光政策論」「国際観光論」「地域再生論」の講座も担当しています。今回、道後温泉の現況をわかりやすくお話頂きました。ありがとうございました。
宮崎光彦社長が経営している二つのホテル情報です。ぜひ愛媛・道後温泉ではご利用ください。
{%右矢印webry%} 四国道後温泉・宝壮ホテル
{%右矢印webry%} 四国道後温泉・ホテル椿館
道後温泉本館に入浴しました。ミシュランガイドでも最高評価の三つ星にランクインです。最近、ミシュランガイドにはまってます。
道後温泉・歴史漂う景観まちづくり宣言の序文に、「21世紀は、観光の時代、一方で地域間競争の時代と言われていますが、それはかってのようにインフラ等の生産条件で競争するのではなく、景観をはじめ、まちの魅力で競う時代であり、価値ある文化的・空間的資源なくして地域の活性化は望めません。」
「今、取り組むべき課題は、住民や事業者がまちの景観の重要性を再認識して、自ら行動する自覚の醸成であり、また、美しいまちを作っていく具体的なプロセスを提示し、行動に移していくことです。」
「美しく文化的に豊かなまちの環境が人々の感性を磨き、それがおもてなしの心を育て、観光地としての心地よい時間と空間を絶えず創造、発信していく土壌となります。つまり、まちの生活文化の高さや魅力が市場価値を高め、観光産業、交流文化産業の発展と母体になってきます。」、、、と書いてありました。
今回の視察旅行は、友好都市・香川県三豊市との災害応援協定からスタートし、地域と人が紡ぐきずな三豊市財田町のイベント参加、歴史ある金比羅宮周辺、山村だが視察ツーリズムで賑う高知県梼原町、3000年以上の神話の時代から現代に至る温泉地トップランナーズの雄・道後温泉を訪れてゴールでした。
初めて訪れた四国の地ですが、観光振興と魅力あるまちづくり、「元気な町づくり洞爺湖町」へのたくさんのヒント・アイディアを頂きました。本来あるべき観光まちおこしの原点を教えられた数日間でした。これからの議会活動で具体的な提言・実現に向け努力してまいります。また、今回お会いした多くの皆さんとの出会いを大切にしたいと思います。