元大蔵省財務官榊原英資氏講演会

ミスター円こと榊原英資元大蔵省財務官のお話が聞けました{%ノートwebry%} {%ペンwebry%} 演題は、「今後の世界経済と日本」でした{%トホホwebry%}
本日昼、札幌後楽園ホテルを会場に読売ビジネスフォーラムに参加しました。テレビで見慣れているのですが、講演会では資料も持たず全て原稿無しでスピーチをしたのには驚きでした。詳細は、明日の読売新聞に掲載されますが、参考になったところをアップしたいと思います。
世界の経済状況は、500年に一度の大転換期だとのことでした。また、これからの世の中、「リオリエント」の時代であるとのこと。世界経済システムを15世紀以前に遡らせ、1800年頃の「西洋の勃興」以前の世界経済では、オリエント=非西欧こそが世界経済の中心であった、と論じており、中国、インドの時代に回帰していくのだとのこと。
社会保障、財政の話しに言及して講話が進みました。大学の財政学、社会保障論を聴講しているような錯覚に陥りましたが、現代の話題をちりばめ飽きなかったです。現政権の「ごとも手当」、「大きな政府か小さな政府」などを財政の側面、元財務官として話してました。今までの社会保障は、年金・医療など高齢者に対する施策であるが、今後は「子ども手当」などの出産・育児・教育に重点的に配分する社会保障が大事になるとのこと。また、相対貧困率の指標から日本ではすでに家庭での経済的格差があり、GDP(国内総生産)の割合ではフランスが3%、日本では0.8%の出産・育児・教育の配分でしかないとのことでした。
厳しい国家財政には増税も必要だが、時期尚早であり、無駄な部分を大胆にカットすることも大事であるとのこと。特に、都道府県の広域普通地方公共団体を廃止し、市町村レベル(極端に言えば昔の藩のような形態)の地方自治体と国の二元管理が望ましいとのことで、歴史の教科書に良く出てくる「廃藩置県」ならぬ榊原元財務官流の「廃県置藩」が望ましい形だとのこと。元財務官、元公務員としてのバイアスが強い榊原氏から出た発言であり、興味深かったです。ちょっと堅いブログだったような{%シャボン玉webry%}