火山マイスター合格!

洞爺湖有珠火山マイスター認定審査に合格!将来の有珠火山災害を軽減する知恵などに活かします。

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認定証書 審査委員と合格者
こんばんは。しもみち英明です。
洞爺湖有珠火山マイスター認定審査に三年越しで合格。
火山マイスター講座の座学、フィールド学習など平成23年度から参加し、認定審査を受けました。

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77年遺構公園
フィールド審査では、12地点からくじ引きで解説地点を選び審査を受けました。
9番目の番号を引き当て、昭和新山山麓の地点での解説。そう言えば、議会の議席番号も9番でした。
有珠山の主治医である岡田弘氏(北大名誉教授)、宇井忠英氏(北大名誉教授)、三松三朗氏(三松正夫記念館館長)、小川裕司氏(洞爺湖ガイドセンター代表)、星洋昭氏(有珠火山防災会議協議会事務局委員)が審査委員。
フィールド審査・面接審査は、緊張の連続でした。

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認定審査には合格しました。しかし、これはスタートラインに立ったばかりです。
火山マイスターを目指した初心を忘れず、実践で火山と共生する大地と向き合います。
書類審査でレポート提出した文章の一部を掲載し、これからの自戒といたします。
「4年前、30年ぶりに故郷の洞爺湖に居を移し有珠山の立ち入り禁止区域に登山する機会を得ました。
有珠山山頂から望む温泉街はあまりにも近く驚きと同時に温泉街の住民と有珠山が共生している現状を再認識しました。
有珠山の活動は、観光、農業、漁業を基盤にするこの地域の人々の生業に多大な影響を与えます。
自然災害に対する「危機管理」と「リスク管理」の重要性を感じます。「危機管理」が生命、財産に関わる重大事故と捉えるならば、「リスク管理」は、ある程度予測可能な事象に対する備えだと考えます。
「リスク管理」が防災対策から減災対策としての意識変革が地域住民を守る道標だと思います。
「危機管理」、「リスク管理」において行政機関への過度な期待はできません。
行政機関は、さまざまな危機、リスクへの対応が求められていますが、基本的にはリスク管理に対して脆弱です。
なぜなら、行政の基本は、継続性、文書主義、先例重視、画一性や形式が優先します。災害が発生した際には、通常のルールを重んじ臨機応変な対応が難しい。危機管理は、行政職員には不慣れで困難な仕事になり得ます。
災害時においては、行政、地域住民、専門家が三位一体になり対応することがもっとも有効だと考えます。
地域住民が少しでも火山活動の知識を習得し、過去に起きた経験を後生に伝えることができる仕組み作りに着手しなければなりません。残念ながら地域の皆さんにはくるべき次の噴火に備える意識が薄いように感じます。
火山マイスターの知識、経験を活かしながら地域住民への減災対策の備えを喚起できる一人となりたいです。」
“ 天災は忘れた頃にやってくる ” 火山と共生する大地に住む一人として、リーダーの一人として頑張ります。