北海道地域フォーラム
北海道地域フォーラムに参加。自然体験が環境教育はもちろん医療の観点から実践されていることに驚き!
TKP札幌カンファレンスセンター
「地域コミュニティを活かした認知症啓発事業」北海道地域フォーラム
こんにちは。しもみち英明です。
昨日16日(土)、北海道NPOサポートセンターと製薬会社エーザイが共催のフォーラムに参加。
基調講演は、苫小牧にある医療法人こぶし・植苗病院の瀧澤紫織ドクターによる「イギリスにおける自然環境を生かしたコミュニティーケア」でした。
イギリスでは、森林・牧草地・ガーデンなど自然環境を生かしたコミュニティケアが活発であるとの報告。
医療・福祉NPOから自然へのアプローチ。自然環境NPOから医療・福祉へのアプローチの活動は、参考になりました。
歴史を振り返れば、洞爺湖温泉の発展は、戦前から肺結核におかされた教職員が療養する道立教員保養所など保養所を中心に形成されました。
イングランド、ウェールズの住民4000万人を対象にした所得と緑にふれる機会の程度で分類し、全死亡率、原因死亡率(循環器、肺がん、自殺)の関連を検討。
最も緑が豊富な環境に居住する住民は、所得の差に基づく健康上の格差が最も小さかった。また、緑に接する機会の少ないグループにおいて死亡率が高かったとの瀧澤ドクターの説明がありました。
日本においても、高齢者と自然環境では、東京都の3000人の高齢者の5年生存率を調べたところ、散歩のできる緑のある散歩道の周囲に住んでいる人は優位に寿命が長かったとの報告でした。
自然環境に接することは、認知症の予防、認知症の問題行動の改善(徘徊など)、認知症の中核症状の改善(記憶など)、社会的孤立の予防に効果があるとのこと。
イギリスの事例で参考になったのが、芝生の前に標識があり「PLEASE WALK ON THE GRASS」 「MORE BALL
GAMES」と書いてあるとのこと。
日本では、「芝生に入っては行けません。」 「ボール遊びは禁止です。」と書いてありますが、イギリスのコミュニティーケアは逆です。
洞爺湖温泉街の公園、洞爺湖中島の芝生前に「どんどん芝生の中に入って歩いて下さい。」 「ボール遊びしない人は公園に入らないで下さい。」とか国立公園だからこそ自然環境と医療・福祉、観光がコラボレーションできる空間が作れるかもしれないし、もっとみんな元気になると感じました。
NPO活動よりも行政サービスで十分に対応可能な自然環境→医療・福祉→観光→自然環境の循環による元気な町・洞爺湖町になりそうだと思い家路につきました。
休日の午後、有意義な時間をお過ごし下さい。
Have a nice afternoon ( ‘ ‘ )/