洞爺湖温泉観光協会と意見交換会
洞爺湖温泉観光協会若手役員・観光事業者と議会経済常任委員会との意見交換会が開催されました。
10日(水)洞爺湖町観光情報センターにおいて、洞爺湖温泉観光協会若手役員・観光事業者と議会経済常任委員会との意見交換会が開催されました。主催者の観光協会理事長濱野浩二理事長よりご挨拶。
経済常任委員会と旅行エージェントさんとの意見交換会は、大変貴重でした。旅行エージェントさんは、JTB、近畿ツーリスト、日本旅行、トップツアー各社の所長さん・センター長さんが出席。
意見交換会では、観洞爺湖温泉の観光客入込状況、旅行エージェント各社の状況・今後の見込みについて説明がありました。また、洞爺湖温泉における観光施策についての今後の展開について言及していただきました。
北海道内の観光では、カタカナ3文字のリゾート地であるキロロ・ルスツ・ニセコ・トマムが入込で健闘している。既存の温泉地は、苦戦している。
既存の温泉地が苦戦している背景には、都市部のビジネスホテルに観光客が宿泊するようになり、ビジネスホテルの低価格で高付加価値の戦略が高い顧客満足度を得ているとの説明がありました。
日本全体の地域では、西高東低で特に沖縄県による行政の施策としてエアー(航空代金)、ランド(ホテル代)の助成がある。どうしても沖縄に流れていくとのお話がありました。
「来年の旅行業界の動きとしては、東京への観光プランが大きなウエイトを占めるだろう。スカイツリー効果、また東京ディズニーランドが来年30周年を迎え、旅行エージェントとしても旅行商品として軸足を置く予定。」
洞爺湖温泉観光協会からは、ロングラン花火大会、イルミネーショントンネル、食に対する取り組みについて報告がありました。ロングラン花火大会は、地元の認知度は高いが地方ではまだまだ低い。花火大会では、命名権を売って楽しんでもらう工夫が必要ではないかといったご意見も出ていました。
全体の質疑および意見交換では、観光業者・旅行エージェント・自治体が三位一体となり地域の活性化に努めるべきであり、自治体の役割について旅行エージェントさんにお伺いしました。
北海道内では、道南エリア・道東エリアの広域観光ネットワークがしっかりしている。洞爺湖、登別、定山渓など道央圏での広域観光ネットワークが弱い。行政の垣根があるがニセコエリアと洞爺湖・登別エリアなど組み合わせることは観光振興が勢いづかせるために必要だとご意見がありました。まったく同感です。
また、トイレの整備や道路標識、施設標識などを充実させることは、民間ではできないことなので積極的に施策に取り組むべきであるとの話がありました。地元の人は、十分に知っている道、道路が旅行者、ツーリストにとって土地勘もなく不慣れである。「地元と違った目線で観光客に優しい案内など、気配りが求められる。」とのこと。大変参考になるアドバイスでした。
議会と旅行エージェントさん、地元観光協会若手役員さんとの意見交換会は、大変有意義でした。特に全国を相手にしている旅行エージェントさんからの洞爺湖観光に対する見方、視点は勉強になりました。これからの議会活動に活かしたいと思います。