シンポジウム・エゾシカを考える
北海道新聞主催「シンポジウム・エゾシカを考える」に参加しました。お天気が悪い中、多くの人が札幌市・道新ホールに集まりました。
北海道新聞野生生物基金・北海道新聞主催の「エゾシカを考える」シンポジウムに参加しました。
基調講演者は、酪農学園大学の吉田剛司先生でした。演題「エゾシカ被害の現状と生息実態」でした。日頃、吉田先生から「洞爺湖中島の植生とエゾシカ、外来種ウチダザリガニ」についてご教授頂いております。洞爺湖町議会の定例会では、吉田先生の資料を参考にして一般質問させていただいてます。今日は新たな発見があり勉強になりました。
会場ロビーでは、学生達のポスター等が展示されてました。様々な活動をしていると感じ入りました。
パネルディスカッションでは、近藤誠司先生(北海道大学教授)、伊吾田宏正先生(酪農学園大学講師)、高橋裕史先生(森林研究所主任研究員)、岡本匡代先生(釧路短大准教授)による「食害や交通事故、行政の対応(北海道、市町村)、共生策の模索」についてのご意見がありました。
洞爺湖周辺のエゾシカ被害に着目していましたが、道内いろいろな地域でさまざまな被害があると再認識しました。エゾシカによる農業被害は50億円を超え、現在の推定頭数は、道内全体で60万頭以上とのこと。山間部だけでなく、いまや路上でも見かけるエゾシカ。バランスの取れた自然環境を保全するためにも、増えすぎたエゾシカを適切に管理することが望まれます。この観点から言うならば、洞爺湖中島のエゾシカ対策は、湖に囲まれた島なので将来の北海道エゾシカ対策をシュミレーションできる環境だと思いました。今年6月から道庁でもエゾシカ対策室を新設したことは、大変有意義だと思います。スピード感ある行政の対応を期待したいです。