北海道町村議会議員研修会
4日(月)・5日(火)の2日間、議会議員研修会・議会視察で「せたな町」、「共和町」、札幌市を訪れました。
札幌市コンベンションセンターに全道144町村議会から約1650名の議員が一堂に集まり研修会が行われました。昨年に続き2度目の参加でした。
約1650名の町村議員が集まりました。自分の座席を見つけるのも大変でした。研修内容は、「今後の政党政治の行方」、「今後の日本経済展望」でした。
第一部「今後の政党政治の行方」の講演者は、テレビ朝日「時事放談」の司会者で東京大学教授の御厨貴先生でした。東日本大震災復興構想会議の議長代理として、政権の内側に入り今後の政党政治の行方について論じて頂きました。自民党政権と民主党政権の施策決定のプロセスの違いなどメディアに載らない裏話も聴けて参考になりました。
第二部「今後の日本経済展望」と題して、経済評論家の内橋克人先生のお話でした。今後の日本経済における東日本大震災影響について論じて頂きました。雇用調整に関連した雇用助成金活用のお話し、エネルギー政策、地域主権に言及されておりました。また「F・E・C」が今後の日本経済のキーワードになるとのことです。FとはFOOD(食料)であり食糧政策、国内自給率を高めるべきだとのことです。EとはENERGY(エネルギー)であり、自然エネルギーはもとよりスマートグリッド(電力の流れを供給・需要の両サイドから制御し送電する仕組み)を町村レベルの最小自治体から推進すべきとお話しがありました。最後のCとはCARE(福祉)でした。これからの医療・福祉にしっかりしたビジョンで取り組むべきだとのお話しでした。
5日の議員研修会に先立ち4日(月)議会行政視察調査で「せたな町」を訪問しました。せたな町は、防災無線の先進地で防災行政用無線の施設運用管理を視察させて頂きました。高橋貞光せたな町長から直接お話を聞けました。平成5年の北海道南西沖地震の教訓が活かされていると実感致しました。
共和町を視察しました。廃校を利用した郷土資料館「共和町かかし故郷館」を訪れました。旧幌似小学校を利用して、開拓の歴史・生活文化について後世に伝えるすばらしい施設でした。共和町教育長さんから建設の苦労話や今後の運営について方針をお伺いしました。どこの自治体にも共通する費用対効果を考慮した施設運営の難しさを感じました。洞爺湖町にある郷土資料館、観光施設の今後のあり方を考える参考になりました。
この二日間議場を離れ視察させて頂きました。現場を見る・他町村を見るといった足を運ぶことは、生きた教科書を開いて学ぶことだと感じました。この二日間の経験を洞爺湖町に活かせるよう努力します。